毎週 日曜朝に見ていた番組、「ゲンキの時間」。
先週の放送で、第1回から MCをと務めた、三宅裕司さんと渡辺満里奈さんが卒業しました。
そして最後には、新MCが発表された。
「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 覚えておきたい情報満載! ~ 血管・体幹・脳の総チェック」。
放送日 : 2019 年 3 月 31 日 。

□ 血管編

ついにこの日が、来てしまいましたね。

はい、日曜朝の健康番組「健康カプセル! ゲンキの時間」から、慣れ親しんだ MC ふたりが卒業します。
放送を開始したのが、2012年(平成24年)4月1日。
まる7年間、走り抜けました。
今回は、全部で350回放送された中から、「血管」「体幹」「脳」という3つについて、振り返ります。
さてさて、覚えているかな?
まずは、「血管」から。
ちなみに、以前、番組で測定したところ、三宅さんの毛細血管年齢は、20歳でした。
若い!
<血管にいい食べ物>
2016年1月3日放送の「街ぶら 愛知&静岡」で紹介されたのが、これ。
「八丁味噌」

八丁味噌は、褐色成分である「メラノイジン」が豊富なんです。
血中コレステロールを下げたり、糖尿病を予防する効果などが、期待されている。
岡崎市にある、「まるや八丁味噌」の社長さんが、味噌汁の飲み方を教えてくれました。
ここでは、ダシを使わずに、味噌だけで飲むのだ。
味噌自体にコクがあるので、おいしいんですね。
次の食材は、長野県にある アンチエイジングの里、高山村から。(2016年11月20日放送)
長野県が生産量日本一を誇る、ワイン用のブドウだ。
そう、血管にいいとされるのは、「ワイン」。
ワインには、腸内環境を改善したり、肌の調子を整えるなどの、健康効果が。
ポイントとなるのは、赤ワインに豊富に含まれる、「ポリフェノール」です。
ポリフェノールには、活性酸素を取り除いて、動脈硬化を予防してくれる働きが、期待されます。

さらに、安いワインをおいしくする方法も、紹介されました。

2016年12月31日放送の「身体の大掃除」。
そこで紹介されたのは、東京都は立川市の「血液サラサラ 伝統食材」。
地下(穴蔵)で育てられている その食材とは、「白ウド」でした。

白ウドの「精油成分」には、手足の毛細血管を活性化させる効果があると言われています。
また、食物繊維が豊富なため、血中の 余分なコレステロールも 排出してくれる。
印象に残っている食材は、他にも。
「おろしそば」
→ 大根には、肝臓の解毒作用を助ける効果が期待される。
「しらすおろし」
→ しらすの成分リジンの吸収を、大根おろしが妨げるので、実は 相性がよくない。
□ 体幹編

お次は、「体幹」について。
2014年12月28日放送の「健康ぶらり旅」。
武蔵川親方(元横綱 武蔵丸)が紹介してくれたのは、「四股(しこ)」です。
お腹や背中をまっすぐに固定して、足をおろす。
これを続けることで、腹筋や腸腰筋などの「インナーマッスル」が鍛えられるのだ。
2017年12月31日放送の「若返り&身体の大掃除SP」では、ある楽器が紹介されました。
それは、スイスの伝統楽器 「アルプホルン」。

アルプホルンを吹くときには、たくさんの空気を肺に送り込むため、「横隔膜」が下がる。
同時に、お腹から お尻にかけて 力を入れるので、「腹横筋」「多裂筋」「骨盤底筋群」、これら4つの筋肉が効率よく働き、お腹周りの体幹が鍛えられるんです。

アルプホルンが家になくても、自宅で簡単にできる体幹強化法があります。
<体幹強化法>
ティッシュを壁につけて、3秒間、落ちないように、息を吹きかけます。
それだけ。
これを、5回 1セット、朝昼晩行うとよい。

2018年7月1日の放送。
この回では、山口県の スーパーおばあちゃんが紹介されました。
なんと、足を伸ばして手をついて、身体を浮かす。
当時84歳で、これをやってのけたのだ。

実はこの方、身体のある場所を伸ばすストレッチを行うことで、この大技ができるようになったんです。
どこのストレッチか、覚えてますか?
答えは、「ひざ裏のストレッチ」。
ひざ裏が硬くなると、ヒザが曲がり、連鎖的に 他の関節も 曲がってしまうのだ。
すると、肩や背中、股関節などに、悪影響を与えてしまうんです。
そこで紹介されたのが、このひざ裏を伸ばすストレッチ。
<壁ドン ストレッチ>
(1) 足を前後に開き、手を肩の高さに。
幅は肩に合わせて、壁につけます。
(2) かかとを浮かさずに、息を吐きながら、5回 壁を押しましょう。
(3) 最後に、ひざ裏を伸ばして、息を吐きながら、5秒間 壁を押す。
これで、姿勢もよくなり、肩こり、ひざ痛などが改善する。
また、体幹の安定にも、つながります。

□ 脳のケア編

3つ目は、「脳を若々しく保つ方法」です。
2017年9月17日に特集したのは、ズバリ「長寿」。
昭和2年生まれで 当時90歳の女性が、卓球を楽しんでいました。
サーブもスマッシュも、軽やかだ。
マニュキュアなど、身だしなみも、バッチリです。
定期的に美容室に通い、買い物を楽しむなど、積極的に 外出している。
人と交流し、社会性を持つことが、脳の機能を維持する秘訣なのだ。
「健康」と「要介護」の間。
そこから要介護に行くのではなく、健康な状態をできるだけ取り戻す。
その際、「身体」と「心」のケアと共に、「社会性(社会との関わり)」が すごく大事なんです。
この回では、当時82歳の女性も 紹介されました。
ネットニュースにも登場しましたが、覚えてますか?
玄関には、アップルの CEO クックさんとハグする写真が。
そう、この女性は、アップル社の ティム・クックさんから、史上最高齢のプログラマーとして紹介された方なのだ。
開発したアプリは、「Hinadan(ひなだん)」という、お雛様を正しい位置に配置するシニア向けのゲームです。

プログラミングを独学でマスターしたというのですから、恐れ入ります。
きっかけは、高齢者が集まるインターネット上の掲示板でした。
そこに、こう書かれてあったのだそうな。
「人生60歳を過ぎると、面白くなります」
ここでのポイントは、「いつまでも好奇心を持って、好きなことを続けること」。
このプラス思考が、若々しい脳を保つことに、つながったんですね。
好きなことにチャレンジして、達成感を得る。
老いも若きも、大事なことです。
それを許容することも含めて。
他にいいのが、「へ~」という体験。
何かに関心を持ち、感動すると、脳が活性化し、認知症予防になる。
今まで、いろんな脳トレがありましたね。
両手でジャンケンし、自分の右手が負けるようにするゲームとか。

□ 未来の最新治療

千葉県柏市にある、HIROTSU バイオサイエンス 中央研究所。
魚住隆行 所長が、驚きの研究を教えてくれました。
それは、「尿から がんを発見する 研究」。
その際、活躍するのが、「 C.elegans (シー・エレガンス)」という種類の線虫(せんちゅう)です。
体長は、たった 1ミリ。
この C.エレガンス、目や耳などの器官がないため、ニオイにすごく敏感なんです。
そして、がん患者の尿のニオイに寄って行く習性があることが判明したのだ。

がん患者 1158人の臨床研究では、996人の尿に、線虫が反応したといいます。
つまり、的中率 約86%。
進行した がんを見つける場合、CT や PET など、身体に負担のかかる検査が多いのが現状。
しかし、線虫による検査では、ステージに関係なく、がんを発見することが可能なのだとか。
また、検査費用の低減も期待できる。
反応する がんは、18種類。
(胃、肺、大腸、乳、子宮、すい臓、肝臓、前立腺、食道、卵巣、胆管、胆のう、盲腸、腎臓、膀胱など)
どの部位の がんなのか特定する研究も、行われています。
今では研究も進み、2020年1月に、実用化が決定。
これからに、期待ですね。
□ 最後に
てっきり最終回だと思っていたのですが、実は、MC の卒業でした。
番組自体は、継続します。
勘違いして、すみません。
とはいえ、慣れ親しんでいるだけに、さみしいですよね。
三宅さんは、前の番組「健康カレンダー カラダのキモチ」からだし。
渡辺満里奈さんからの言葉。
「健康に対してとか、自分の身体と向き合う、すごく素晴らしい7年間だったと思います」
「この番組で得た知識を、ちゃんと 自分の中に ためておいて、あらためて、本当に、ゲンキで健康な毎日を送りたいなと、思います」
そして、三宅裕司さんから。
「いや、まあ、健康っていうのは、こんなにいろいろ、深いものがあるのかというのを、ずいぶん教えてもらいました」
「ここで得た知識を、最大限に活用して、わたくし、80歳まで現役で、舞台を創ったりですとか、そういうことをやりたいなということを、目標としておりますんで」
「やりますよ!」
「本当に長い間、ありがとうございました」
そして、4月からは、新MCが登場!
俳優の筧利夫さんと、アナウンサーの西尾由佳理さんです。
どんな番組になるか、楽しみですね。
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[ ゲンキの時間の思い出 ]
三宅さんは、三度の休養があったかな。
一度目は、2011年の腰の手術。
二度目は、2018年の前立腺肥大症。
三度目は、2019年のスキー中の骨折。
いろいろありましたが、全体的には若々しく、健康的な印象。
毛細血管年齢は、20歳だし。
食へのこだわりも、強い感じ。
満里奈さんは、ピラティスのイメージが強いかな。
いろんなテーマがありましたよね。
ちなみに、第1回は、「春の運動プロジェクト」。
第2回は、「ツボ」だった。
珍しいところでは、筋肉量の低下によって生じる、「サルコペニア肥満」とか。
100歳以上のご長寿さんを示す、「センテナリアン」の回もあった。
「天気痛」とか「寒暖差疲労」とかも、以前より認知度が高まっているように思う。
そして番組を支えてくれたのが、サブMC や ゲンキリサーチャーのみなさんだ。
英玲奈さんは、番組開始から 2016年9月まで、サブMCを務めた。
ゲンキリサーチャーだと、深沢邦之さん、レッド吉田さん、TKO 木本さん、ザ・たっち、X-GUN、ヴェートーベンらが、よく出演されてましたね。
明日4月7日からは、リニューアルしての放送。
予告では、ナレーションの声も変わっていました。(これまでは、三村ロンドさん)
さてさて、どんな雰囲気の番組になるのか、楽しみです。
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