江連プロに教えてもらう、スコアアップの秘訣。
<脱! 力み>
アンギュラーモーションで、チェック。
肩甲骨ストレッチで、やわらかくする。
青木功さんに学ぶ、柔軟性の大切さ。
上手くなりたいなら、努力する。
ゴルフ上達への道。
・バレリーナ風 筋膜リリース。
・腰痛予防にも! 股関節ターン。
ルーティンの大切さ。
指導:首都大学東京 健康福祉学部 理学療法学科 竹井仁 教授。
ゲスト:モト冬樹。
ゲンキスチューデント:春香クリスティーン。
ゲンキリサーチャー:X-GUN(西尾季隆&さがね正裕)。
2017年4月30日放送の「健康カプセル! ゲンキの時間」より、「~ 世界の青木が教える ~ ゴルフのスコアアップ&マル秘健康法」からのメモ書きです。

□ 江連プロのコーチング

今週のテーマは、「ゴルフ」。
あの世界の青木が、スコアアップの秘密を教えてくれます。
「あんまり、こういう風に、言いたくないよ」
「だって、俺の財産だもの」
そう前置きする秘訣とは?
カリスマコーチが教える、飛距離アップ術も、大公開だ!
そこには、ゴルフをやらない人にも通じる、健康のヒントが。
スコアが伸び悩むゲンキチャレンジャー二人と一緒に、X-GUNの二人が向かったのは、こちら。
東京都は港区にある、ETGA東京校。
校長である 江連忠(えづれ ただし)プロに、教えていただきます。
江連プロは、片山晋呉プロ、上田桃子プロなど、世界で活躍するプロゴルファーを数多く指導してきた、プロを教えるプロの第一人者なのだ。
まずは、シミュレーターで、飛距離を測定します。
画面に向けてボールを打つことで、方向や飛距離を計測してくれる。
そこで、問題点が見えてきました。
江連プロは言います。
「身体の使い方を理解したら、必ずうまくなります」
<スコアアップの秘訣>
脱! 力み。
遠くへ飛ばそうとすればするほど、思わず力が入ってしまいますよね。
でも、それが、スイングを台無しにしてしまうのです。
<力みがダメな理由>
(1) 姿勢が悪くなる。

悪い方は、窮屈ですね。余計な力が入っている。
よい方は、自然体だ。リラックスして構えている。
姿勢が悪い → 手に力が入っている → 力任せに振る。
「これではボールを打っただけで、スイングとは言わない」と、江連プロ。
「アンギュラーモーション」という器具で、力んでいるかどうかが分かるという。
腕に力が入ると、ボールの手前で音が鳴ります。
力が入ってないと、ボールの先で鳴る。

これで、脱力スイングかどうか、チェックできるのだ。
でも、なぜ、力むと、伸び伸びしたスイングができないんでしょう?
これを、体感しちゃいましょう。
まず、楽に、気をつけをする。
そのまま手を上げて、頭上で、両手の甲を合わせてください。
これを、手にちょっと力を入れてやると、できなくなりませんか?

腕に力を入れただけで、肩関節の可動域が、大幅に減少するんです。
力を入れる → 関節が動きにくくなる → 良いスイングができない
しかし、力を抜いて、正しい姿勢でスイングしたとしても、新たな邪魔者が…。
それは、「凝り固まった肩甲骨まわり」。
ここをやわらかくすることで、力まず自然に振りぬくことができるのだとか。
江連プロによれば、長くやってるプロゴルファーたちは、みんな肩甲骨がやわらかいのだとか。
石川遼くんなどは、その典型。
<肩甲骨ストレッチ>
フェイスタオルを1枚、用意します。
肩幅程度にタオルを持ち、左右に引っ張らせながら、頭の後ろで、ゆっくり上下させてください。
大切なのは、肩甲骨を動かすことを意識して、呼吸を止めずに行うこと。
痛みを感じない程度で、1日に15~20回を目安に、行いましょう。

□ 青木功流ストレッチ

ゴルフ界のレジェンド、世界の青木も、柔軟性を大切にしています。
身体をやわらかくする努力を、長年続けてきたという。
青木功さんといえば、国内外のツアーで通算80勝。
2004年には世界ゴルフ殿堂入りを果たし、2008年には紫綬褒章を受賞しています。
75歳を目前にし、今なお現役。
その若さを支える青木流ストレッチについて、教えていただきましょう。
まずは、ゴルファーにとっての「ストレッチの重要性」から。
青木さんは言います。
「お相撲さんって、股を開いて、身体がつくでしょ?」
「だから、転んでも、ケガしないのよ」
「ゴルファーは、肩甲骨って、こう(ストレッチを)やるじゃない」
「この肩甲骨がうんと動けば動くほど、身体は自然に、可動範囲が広くなるわけ」
「その動きが、ゴルフに適してる」
青木さんは、毎日 数十種類のストレッチを行っているのだそう。
その一部を、見せていただくことに。
自分でトレーニングしだしたのは、24~25歳だという。
なので、かれこれ50年。
「継続は財産なり」ですね。
前屈も、床にピッタリつく。
ゴルファーの筋肉は、硬くてはダメ。
上側ではなく、下側(内側)の細い筋肉を鍛える。
スイングの軸となる「体幹」のトレーニングも、怠りません。
股関節も、やわらかい。

「自分の身体を、どれだけやわらかく使えるかっていうのが、ゴルフなんですよ」と、青木さん。
でも、最初は、億劫だったという。
でも、やらないと、自分の好きなゴルフができない。
勝ちたい、長くやりたい、そのためにはやるんだと、自分に言い聞かせたのだ。
「ゴルフを仕事にしたんだから、上手くならなきゃいけないんだよ」
上手くなりたいなら、努力すること。
「やりたいことをやりたいなら、そのくらい努力しましょうや」
青木さんの活躍の裏には、50年間 毎日休まず続けてきた、地道な身体づくりがあったのです。
□ 竹井仁先生の上達法

さてさて、ゲンキチャレンジャーたちですが、ストレッチを中心に、江連プロから、身体の使い方を学びました。
そうなると、その成果が気になりますよね。
ほとんどグラブには触ってなかったのですが、1日の終わりに、どうなっているか?
その結果が、こちら。
Aさん:194 → 221ヤード。
Bさん:151 → 218ヤード。
西尾さん:115 → 150ヤード。
力が抜けた、いいスイングになってます。
脱 力みに、ストレッチ。
大事なんですね。
さてここからは、ゴルフと健康に詳しい、スペシャルなドクターに、教えていただきましょう。
首都大学東京 健康福祉学部 理学療法学科の、竹井仁 教授です。
竹井先生は 理学療法士でありながら、「ゴルフ フィジオセラピスト オフィシャルインストラクター」という資格も持っているんです。
ゴルフ フィジオセラピスト オフィシャルインストラクターとは、ヘルシーゴルフを目的に、ゴルファーの身体のメンテナンスや、ケガの予防につながるフォームを指導する資格のこと。
肩甲骨まわりのほかに、どのような大切な箇所があるのでしょう?
それは、「広背筋」だという。
骨盤の後ろから、肩までの、非常に広く長い筋肉です。
テイクバックの時に、左腕が伸びるかどうか?
フォロースルーの時に、右腕が伸びるかどうか?
こういうところに、作用するらしい。
<ゴルフ上達への道>
<バレリーナ風 筋膜リリース>
(1) 右足に体重をかけ、左のヒザを少し曲げます。
(2) 右手のひらは、顔に。左手の甲は、お尻に。
(3) そのまま、右手は天井へ、左手は床へ、同時に伸ばす。
上下に動かしてください。
(4) 30~45秒キープした後、上体を左にひねる。
上体をひねった状態で、30~45秒キープ。
(5) 1日に3回が目安です。
ヒジが開かないよう、注意してくださいね。

竹井先生によると、洗濯物を干すなど、腕を上げる時の肩や腰への負担が減るとのこと。
次は、股関節です。
男性は、股関節のひねりの動きが、硬い人が多いらしい。
なので、腰でカバーしようとしてしまう。
これが、腰痛の原因に。
<腰痛予防にも! 股関節ターン>
転倒防止のため、イスなどに手を添え、行ってください。
(1) 右足のつま先を、軽く地面に着けます。
(2) 左の股関節を軸に、上半身をターンさせましょう。
骨盤と肩は、一枚の板。
その板を回す感じ。
(3) 目安は、左右それぞれ10回を、3セットです。

□ ルーティンの大切さ

最後に、三宅さんから、ド直球な質問が。
「どうやったら、ゴルフ上手くなりますか?」
そこで、こんなクイズが出ました。
Q)次の画像は、ボールを打つ時の様子をイメージした、脳の活動です。どちらが、プロゴルファーの脳活動でしょう?

答えは、「B」。
でも、集中力が高いはずのプロの脳が、どうして、活性化してないんでしょうね。
脳の働きに詳しい専門家に、教えてもらいましょう。
杏林大学の名誉教授で 精神科医の、古賀良彦 先生。
「これが、ルーティンによる効果ですね」
ラグビーの五郎丸選手で注目された、ルーティン。
決まった動作をすることで、普段通りの実力を発揮する効果があると言われています。
実は、青木功さんにも、ルーティンが。
シャツの左肩をつまむ、あれです。
プロゴルファーの脳が活性化していないのは、活動が低下しているからではありません。
「限りなく平常心」だということなんです。
一方、アマチュアゴルファーの場合、あれこれ考えすぎているんですね。
これが、力みにつながっている。
古賀先生は、ルーティンを生活に取り入れることで、病気やケガの予防に役立つと期待しているのだとか。
例)
風呂上がりに、体重をはかる。
就寝前に、コップ1杯の水を飲む。
朝起きたら、布団から出て、伸びをする。
このような決まりを日常生活に設けるというもの。
ルーティンにしておくだけで、不調に気づきやすいのだとか。
ゴルフや日常に「ルーティン」を取り入れて、生活のスコアもアップしちゃいましょう!

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