テーマは、「野菜の裏技」。
レタスを新鮮なまま保存する方法。
芯に、爪楊枝を3本さす。
苦みが薄くて味が濃いのは、どんなピーマン?
簡単な見分け方。
丸かじりもできる。
生で食べられるカボチャ、「かぼっコリー」。
七色のトウモロコシ、「レインボーコーン」。
2016年9月8日放送の「す・またん!/ZIP!」より、「秋に食べたい! 新開発激ウマ野菜&超長持ち野菜保存の簡単ウラ技」からのメモ書きです。

□ レタスを長持ちさせる方法

サラダやサンドイッチなどに活躍する、レタス。
シャキシャキ感が、たまりませんよね。
でも、傷みやすいという弱点も。
変色しちゃったり、葉がフニャフニャになったり。
すぐに食べないと、心配です。
しかし、あるものを使うと、新鮮に保存できるのだという。
教えてくださるのは、東京農業大学 元教授の、徳江千代子さん。
40年以上、大学で食品保存を研究してきた第一人者なのだ。
<レタスの保存法>
レタスの芯に、爪楊枝を3本さすだけ。
それをビニール袋に入れて、冷蔵庫で保存する。
(確実に保存するには、ラップとの併用がおススメ)

<比較検証>
一方は、爪楊枝を3本さして、ビニール袋で包む。
もう一方は、そのままビニール袋で包む。
両方を冷蔵庫に入れ、5日間保存しました。
爪楊枝をさしてない方は、芯が茶色に。
葉っぱも、フニャフニャ。
中も、残念な感じに。
爪楊枝をさした方は、芯の部分がほとんど変化していません。
表面はちょっと変色してますが、中は瑞々しいままです。
葉をめくればめくるほど、新鮮なものが出てくる。
歯ごたえも、抜群でした。


<メカニズム>
レタスは収穫した後も、成長しようとして、葉っぱからエネルギーを吸いこもうとします。
なので、葉が変色したり、フニャフニャになる。
ところが、芯に爪楊枝をさすと、成長が止まるんですね。
爪楊枝をさすことで、芯のエネルギー吸収機能を低下させ、劣化を防ぎ、鮮度を保つことができるのだ。
ちなみに、針やナイフなど、金属類は 細菌が発生しやすくなるので、NGなのだそうです。
また、レタスの種類や品質によっては、まれに効果が出ない場合も。
レタスを調理する場合、爪楊枝の取り忘れに注意してください。
□ 激甘ピーマンの見分け方

続いては、甘いピーマンの見分け方です。
ある部分を見れば、一発で分かるのだという。
日本野菜ソムリエ協会の植谷佐江子さん(栄養士)に、教えていただきます。
見分けるポイントは、「ヘタの部分」。
<ヘタが五角形>
元気良く育った本来のピーマンで、苦みもタップリ。
肉厚も、分厚い。
<ヘタが七角形>
こちらは肉厚が薄く、味は甘い。
肉厚が薄いと、その分、苦み成分も薄くなるのだ。

多角形のピーマンは、年老いた木から、作られるんです。
果実を作るのに たくさん力が使われるので、ヘタを本来の五角形にする余力がありません。
育てるエネルギーが弱いので、肉厚も薄い。
木が年老いているので、根から吸い上げる水分量が少なく、その分、味が濃くて、甘さがより感じられるのだそう。
「苦みが薄くて味が濃いのは、ヘタが多角形のピーマン」
覚えておいて、損はないかも。
□ 生で食べるかぼちゃ

カボチャといえば、調理する時に困るのが、その硬さですよね。
なかなか包丁が通らないこともある。
でも、この小ぶりのカボチャには、驚くべき特徴が。
なんと、そのまま、ガブリと、丸かじりできちゃうのだ。

これは、生で食べられるカボチャ。
名前は、「かぼっコリー」という。
味は、キュウリに似ているのだそう。
でも、キュウリよりも瑞々(みずみず)しくて、甘味もある。
ヘタ以外は、種も、全部食べられるらしい。
塩をかけると、お漬物のような感じに変身。
浅漬けのような、水ナスのような。
実はこれ、成長して大きくなる前の、カボチャの子どもなのだ。
カボチャには、成長する前のあるタイミングで収穫すると、生で食べられる特殊な品種があるんです。

販売元であるオイシックスは、3年の歳月をかけ、生で食べられる特殊なカボチャの安定栽培に、成功したのでした。
□ 七色コーン

なんと、粒が虹色のコーンが!
その名も、「レインボーコーン」。

生産しているのは、神奈川県高座郡の寒川農園。
このコーン、もともとはアメリカのインディアンに伝わる、「グラスジェムコーン」という品種なんです。
もちろん、遺伝子組み換えは、されていません。
ポップコーン用のトウモロコシなので、身が硬く、ゆでて食べるのには不向き。
おススメなのは、「トウモロコシご飯」だそうですよ。

噛むと、コーンの香りが広がるそうです。


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